「信長包囲網」で窮地に立たされるが…
ここまで見てきた通り、名門朝倉や裏切りの浅井、最も信長を苦しめた石山本願寺、信長を最後まで憎み切った将軍足利義昭、そして信長前夜の覇者武田信玄までも、「信長討つべし」と日本中で信長包囲網が敷かれました。
武田信玄の死で形勢逆転
しかし、三方ヶ原で徳川軍と共に織田軍の有力武将も討ち死にはしたものの、武田軍は信玄の病死により引き返していきます。
まさに九死に一生。
この一生のために耐え続けた織田軍がこの機を逃すはずがありません。
室町幕府滅亡
先ず信長は、徹底的に信長を嫌い日本中の有力武将を「信長討つべし」のもと徴集させようとした足利義昭を追放します。
これにて室町幕府は滅亡します。
朝倉・浅井の滅亡
そしてついに、主力として織田軍を追い詰めてきた朝倉と浅井と対峙することができます。
囲まれながら逃げながらでは形勢不利でしたが、正面から対峙すれば天下の織田軍です。
先ずは朝倉義景を自害させて朝倉家を倒し、ついに浅井長政も小谷城の戦いで破り自害させます。
浅井長政、わずか28年の生涯に幕を閉じます。
この小谷城の戦いで活躍したのが羽柴秀吉でした。
お市と茶々が織田家に戻る
信長の妹で浅井長政の妻であったお市と、その娘たちは落ち延びて織田家に戻ることになります。
お市とその長女茶々。
秀吉に旦那を殺されたお市は、この後次の旦那も秀吉に敗れ、共に自害し生涯を終えます。
そして秀吉に父を殺された茶々は、なんと秀吉の妻になり、戦国時代を終わらせる張本人となっていきます。
織田信長も、豊臣秀吉すらも世を去った後の、まだ少し先のお話ですが……。
=============================
著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
==============================
ブログホーム
親ブログ: 『一歩世界へ』
浅井長政とお市